どうも!未だにサンタさんを信じてやまないポンちゃんです。
みなさんクリスマスソングといえば何を思い浮かべますか?すてきな曲色々ありすぎて次のクリスマスライブでも何をやろうか、選曲に頭を悩ませてるんですけども。
ちなみにポンちゃんは辛島美登里さんの「クリスマスイブ」ばっかり聞いてた変な小学生だったんですけどね。「友達っていうルールはとても難しいゲームね」の意味がいまいちわからなくて、大人になって三角関係の歌だってきいて衝撃はしりました。
あとはポール・マッカートニーのワンダフル・クリスマスタイム。高校生の時コンビニでバイトしていて、クリスマス返上でケーキを売ったのを思い出します。
それはさておき今回はクリスマス曲の大定番といえばこの曲、山下達郎さんのクリスマスイブに隠された秘密について迫ってみたいと思います。
話も長くなりますので、ぜひ音を楽しみながら読んでみてくださいね
クリスマスイブ誕生秘話
クリスマス・イブは、1983年12月14日に山下達郎さん通算12作目のシングルとして発売されました。
達郎さんの話によるとこの曲ができたとき、コード進行からなんとなくクリスマスのイメージがおりてきたそうです。
達郎さんのほとんどの曲は、先に曲が完成し、後から詞をつける形でつくられるそうで、本人曰く「詞をつけるのが大変」とのことなのですが、未完のまま終わっていた曲の「雨は夜更け過ぎに」の歌い出しが突然頭によみがえってきて、あっという間に歌詞ができあがったそうです。
苦労して産み落とされたというより、天からの贈り物って感じですよね。
そしてこの曲は山下達郎の才能をよにしらしめる「本当の贈り物」になったというわけです。
発売当初はあまり売れてなかった
今ではクリスマスの定番曲としてすっかり有名になったこの曲ですが、発売当時はそんなに認知度はなく、年末に季節限定シングルとして発売されていたそうです。
最高ランキングも44位だったのですが、リリースから6年後に放送されたJR東海のCMで人気に火がつき堂々の1位に。
JR東海のCMをつくられたのはディレクターの早川和良さんという方で、マクドナルドやコカ・コーラなど数々の名CMを作りだした方なのですが、達郎さんのクリスマスイブに強いこだわりを持っており、曲はこれしかありえないという感じで制作されたそうです。早川さんセンスいいわぁ~(^^)
山下達郎クリスマスイブの歌詞を勝手に深読み
「きっと君はこな~い~」のイメージが強いかもしれませんが、歌い出しは「雨は夜更けすぎに雪へと変わるだろう」なんですよね。
これだけみたらただの天気予報なのに、あの広がりのあるイントロから鐘の音とともに聴こえてくると、長い間なにかを待っているような、あてもなくただ空を見上げているような世界がひろがりますよね。
さてクリスマスイブの歌詞はこんな感じです。
雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう
Silent night, Holy night
きっと君は来ない ひとりきりのクリスマスイブ
Silent night, Holy night
心深く 秘めた想い
叶えられそうもない
必ず今夜なら 言えそうな気がした
Silent night, Holy night
やはり気になるのは「きっと君はこない」っていう部分ですよね。きっと来ないであろう誰かを待っているというわけですから。もうこれだけで切なさ120%なんですけど、もしかしたら来るかもしれないという気持ちも心のどこかにある風にもきこえます。
そしてもうひとつ、今夜なら言えそうな気がする「心深く秘めた思い」これはもう、潔く、「好きという気持ち、言葉」と解釈しましょう。
ポンちゃんの頭の中にある勝手なストーリーは、同じ職場の素敵な女性、美人で背も高くて自分には手の届かないような女性に恋をしてしまった主人公(まさに達郎さんとまりあさんのイメージ!?)は、女性のデスクに「今夜○○で会いましょう」みたいなメモを忍ばせて、一人来るかどうかわからない相手を遅くまで待っている、っていうのが一度しっくりきますけどね。
あとは別れた彼女に結婚しようと言えそうな気がするとか、主人公(男性)がお友達の男性に「つきあって」と言えそうな気がするとか。妄想がね、かなり暴走してますけど。。。
いずれにせよ、どこか儚く切ない思いがあるのには間違いありませんっ。
クリスマスイブの秘密は間奏にあり
さてこの曲の間奏のコーラス部分にはある有名な曲がかくされているのですがわかりましたでしょうか?
これはパッへルベルのカノンという曲になります。
聞いたことある!というかたも多いのではないでしょうか?ホテルやレストランに似合いそうな素敵な曲ですよね。この曲がクリスマスイブの間奏のコーラス部分で使われています。
ポンちゃんは結婚式の宴会バイトしてたんで、この曲はもう何度となく聴いて自然にピアノで弾けるようになったんですけど、今でもお気に入りの曲でよく弾いてます。自然と背すじが伸びます。
これが1680年に作られたというのもすごいですよね。日本じゃ生類憐みの令の頃ですから。
クリスマスイブの間奏の話に戻りますが、達郎さんのお家芸ともいえるコーラスの多重録音が印象的ですよね。一体何トラック使ってるんでしょうか。達郎さん(もしくはポセイドン石川さん)が100人くらい並んでる図を想像してしまい困ってます。。。
クリスマスイブでは間奏だけでなく随所に達郎さんの素敵なハーモニーがちりばめられているので、ぜひそこにも注耳してみてください。
クリスマスイブのコードに隠された秘密
クリスマスの曲って讃美歌とかバラードっぽいイメージありますけどね、この曲よく聴いてみると、歌詞とは裏腹にリズム隊のドラムもベースは結構元気ですね。
きっと君はこない(といいつつ、もしかしたら来るかもなんて思ったりして)という気持ちになるのは、リズム隊の所為かもしれません。
そして達郎さんのギターの音、大好きです。いや達郎さんももちろん好きだけどさ!
話がそれましたが、まずはAメロからコードをみていきましょう。
A | E/G♯ | F♯m7 | E6 |
DM7 | C♯m7 | Bm7 | E |
なんと!ここも前項で説明したパッへェルベルのカノンと同じコード進行になってるんですね。カノンのコードは三度下がって一度上がるのを繰り返しますが、主旋律はまさにクリスマスイブと同じ動きになっています。
教会に似合いそうな荘厳で感動的な響き。このコード進行はまさにカノン進行とよばれ、「少年時代」「壊れかけのRadio」「Endless Rain」「マリーゴールド」などさまざまな曲に取り入れられているんですよ。
そしてポンちゃん大好きなBメロ
DM7 | E/D | C#m7 | F#m7 |
Bm7 | Bm7/E | E7 | Bm7/E E7 |
達郎さんの曲はどの曲もコード進行が素敵なんですけど、クリスマスイブのBメロなんてもう美味しすぎてポンちゃんご飯がおかわりできるくらいです。
切ないコード進行が「心深く秘めた思い」によりいっそうの儚さを刻んで「かなえられそうもない」といいつつもまだ続きがあるような含みのある響きを残しつつAメロに戻っていく。。。
ここまでくると、すごいをとおりこしていやらしいっ!
達郎さんはいらやしいですはっきりいって。
懐かしのJR東海シンデレラエクスプレスCMの秘密
まずはこちらのCMを御覧ください
いや~懐かしくて涙がでますね。30年も前の話ですけど、なんとなくこのCMは覚えています。
まだこの頃はスマホなんてなくて、遠距離恋愛中の連絡手段は電話か手紙しかなくて。帰ったらすぐSkypeするね!なんてありえないので、駅のホームで別れを惜しむカップルがたくさんいたわけです。
そんな時代に遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすストーリーを描いたのがJR東海の「クリスマスエクスプレスシリーズ」
こちらのCMは1988年から1992年まで制作が続けられ「恋人同士でクリスマスを過ごす」という新たな社会現象を巻き起こしたといわれています。
JR東海シンデレラエクスプレスの女優さんはこちら
深津絵里(1988)
ホームで待っているのは背伸びして名一杯おしゃれした気の強そうな女の子。彼が現れずがっかりしてるところに、ムーンウォークしながら出てくる彼の姿に「バカ」っていうのがなんともかわいらしいCMです。
ほんと危ないですよね。ホームに落ちるんじゃないかってドキドキしますわ。
なんと深津さん当時15歳で、撮影当時高熱があったため化粧が濃いめになっているそうです。相手役はジャニーズJr.出身の23歳の武口明さん。
牧瀬里穂(1989)
彼との待ち合わせに遅れそうなのか町の中を走る女性。息を切らせながら駅にたどりつき、改札口の彼を見つけると柱の陰で待ち伏せするというCMになっています。
息を弾ませながらこぼれおちそうな笑顔の牧瀬さん。ワインレッドの衣装と帽子がほんとキュートでかわいらしい。
高橋リナ(1990)
クリスマスイブの日、公衆電話から彼に電話へかけても連絡がとれず、街中を一人とぼとぼ歩いて自宅へ帰ると、玄関のドアに絆創膏で貼られた彼からのメモが。メモにはたぶん○○で待ってるみたいなことが書かれていたんでしょうね。ふくれっ面がこれ以上ないっていう笑顔に変わり待ち合わせ場所に急ぐいうストーリー。
公衆電話が懐かしいですよね。ポンちゃんもよく夜に「電池を買いにいってくる」とかいって(なぜ電池?)10円もしくはテレホンカード握りしめて公衆電話に電話しにいってました。
ウインドウに飾られたドレス「いいなぁ…(ため息)」という感じで通りすぎたのに、会えるとなるとドレスを着た気分でクルッとまわっちゃう浮かれ具合がいいですね。
溝渕美保(1991)
彼女が、クリスマスイブの日に彼を新幹線の改札口で待つというCMです。
前作までのようなはっきりしたストーリーはなく、ぼんやりとした柔らかい空気の中、大きなクリスマスツリーの前でたくさんの人が待ち合わせをして、大切な人に再会しているようすがうかがえます。そしてついに溝渕さんのお相手が。
世界中の人たちがクリスマスをお祝いしていて幸せな気持ちになれるCMですよね。
吉本多香美(1992)
「チーズ」といって証明写真をとるようシーンからはじまるのが印象的なこちらのCM。
窓ガラスや鏡、色々な所で「チーズ」といって笑顔の練習をしているらしいのですが、その健気な様子と笑顔がかわいくてかわいくて。ジブリの漫画に出てきそうな、もう、人間離れした笑顔です。
それが、いざ彼が現れると、うれしさのあまり一杯練習した笑顔が泣き顔に変わるというね。
かわいすぎるやないか~!!
そしてこのCMにはなんと達郎さんが出演してるのわかりましたでしょうか?ヒントは長髪&ギターです。
ちなみに吉本さんのお父様はウルトラマンの主役ハヤタ隊員役をやってた黒部進さん!
ギネス記録にのっているクリスマスイブ
なんとクリスマスイブはギネス記録も持っているんです。どんな記録かといいますと
「日本のシングルで連続でチャートインした最多年数の曲!!」
なんと30年連続トップ100入りを果たすというすごい記録をもっているんですね~。
クリスマスしか売れないけど毎年絶対売れるっていうね。1980年代に日本で発売された楽曲で売上が最も多いシングルという記録も持っているそうです。
ちなみに世界で一番売れた曲というのはWHITE CHRISTMAS(アーヴィング・バーリン)だそうです。ポンちゃんもクリスマスソングで一発あてたい!!
色々なクリスマスイブ
名曲「クリスマスイブ」はたくさんのアーティストにカバーされていますので少しだけ紹介しまーす。
コブクロ×佐藤竹善のクリスマスイブ
豪華すぎる~。
KICK THE CAN CREW
ラップになってた!
SEIKIN
ヒカキンのお兄ちゃん歌上手い~
まとめ
というわけでクリスマスソングの大定番山下達郎さんの「クリスマスイブ」の魅力に、いろんな角度から迫ってみました。今年もみなさんに素敵なクリスマスが訪れますように(^^)
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